パナソニックの高級トースターから見る<”うれしさ”による競争>【ネットビジネス外伝】
目次
パナソニックの高級トースター

(→【画像元】)
品薄になったパナソニックの高級トースター「ビストロ」
ハヤトです。
(ハヤトの全てを理解して下さい♪→【人生レポート】)
最近、2万円超の高級トースターは、すっかり一般的になりました。
先駆者はもちろん、バルミューダの「The Toaster」。
2万円超の高級トースターが大ヒットし、この市場を開拓しました。
そして、パナソニックなどの大手メーカーの反撃も始まりました。
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『2021年上半期の日経MJヒット商品番付で、西の前頭2枚目に
引用終わり。
パナソニックの高級トースター「NT-D700」が今回の事例。
パナソニックのスチームオーブンレンジシリーズ「ビストロ」の名
(→【HP】・【ニュースリリース】)
大人気となり、日経トレンディの「2021年上半期ヒット大賞 家電部門」も受賞!
勢いに乗っています。
(→【日経HP】)
HPでは「オーブントースター ビストロ」と呼称されていますので、この記事でも「ビストロ」と呼ぶことにします。
「ビストロ」は、今でも品薄のようです。
コロナ下で”おうち時間の充実”というニーズが後押しをしたのは
今日は、そのヒットのヒミツを探っていきます!
◆1.デザインを劇的に改良し、「買わない理由」を無くした
●キッチンに置くモノだから、「デザイン」を考えた
まず、「ビストロ」は前のモデルから、デザインを一新しました。
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『「キッチンの中で本体が目立ちすぎないようなデザインを意識
『とにかく「うるさいデザイン」は全て取り除いています』
『ー”先代機は「うるさいデザイン」だったのですか。”デザインの評価は散々でした。外観を見て買った人は少なかったと思います』
『前モデルは、「焼き芋」「パック餅」など、調理モードを示すボタ
引用終わり。
ビストロ(NT-D700)の前に「NB-DT52」というトー
2019年発売の機種です。
こちらは現在、生産終了となっています。
記事中に「前モデル」とあるのは、この「NB-DT52」だと思
「焼きいも」「パックもち」などのボタンが「NB-DT52」に
アマゾンでも、「ビストロ」が「NB-DT52」の「新しいモデル」として紹介されています。
前モデル「NB-DT52」のデザインは、記事にも『デザイン
前モデルのデザインは、良い悪いというより、キッチンにそぐわ
掃除機や洗濯機のような感じです。
それに対して、「ビストロ」は、ボタン2個、クリックダイヤル、液晶
『とにかく「うるさいデザイン」は全て取り除いています』と記事
これなら、キッチンにあっても自己主張は少なく、邪魔をし
それが受け入れられたわけですね。
この「デザイン」を一新したのが、ビストロの成功ポイントその1、です。
●「買う理由」を作り、「買わない理由」をつぶそう!
商品・サービスが売れるときの条件は2つ。
1つは、「買う理由」がある、ということ。
これは、「おいしいパンが焼ける!」というような、プラスのうれしさです
もう1つは、「買わない理由」がない、ということ。
「買わない理由」が、前モデルの場合はありました。
それが、『うる
機能的・性能的に素晴らしいもの(=買う理由があるとき)でも、そのデザインが凄まじくダサい(=買わない理由がある)ときに
そして、機能的・性能的に素晴らしいもの(=買う理由があるとき)に、その
すると、「買わない理由」が消え、「買う理由」だけが残りますの
今回は、「買わない理由」(=『うるさいデザイン』)を解消し、
だから、売れたわけです!!
◆2.訴求するメッセージを絞った!
●”「冷凍」「厚切り」がおいしく焼ける!”と、メッセージを絞った
もう1つの成功ポイントは、訴求ポイントを絞ったこと。
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『「パナソニックのトースターは良い商品だという自負はありま
『”ー何をフックにしたのですか。”「冷凍と厚切りのパンがおいしく焼ける機能です。競合と比べて、パナソニックが最も優位と言える点がここでした。例えば、バルミューダと比較すると、6枚切りのおいしさだとビストロも互角だと思います。ただ、ビストロはプログラムの組み合わせが多く、(中心部を温める)近赤外線ヒーターが付いているのが強みです」「冷凍パンを入れると、フルオートで解凍・焼き上げができますし、厚切りパンも、中までしっかり熱を伝えられます。他社との違いを出すために、『冷凍』『厚切り』にあえて訴求を絞っています」』
引用終わり。
「ビストロ」は、訴求ポイントを『冷凍と厚切りのパンがおいしく焼ける』(記事より)というところに絞りました。
『バルミューダと比較すると、6枚切りのおいしさだとビストロも互角』(記事より)ということは、そこは「強み」にはなりません。
競合と同じ、ということは、それを訴求しても、「お客様が競合ではなく自社を選ぶ理由」(=強み)にはならないわけです。
しかし、「冷凍」「厚切り」の2つに関しては、「ビストロ」に機
そこで、その「強み」に振り切った訴求をしました。
それは、前述の「デザイン」にも現れています。
記事のこの部分。
『前モデルは、「焼き芋」「パック餅」など、調理モードを示すボタン
「前モデル」だと思われる「NB-DT52」の写真から、ボタン
・薄切トースト
・厚切トースト
・クロワッサン
・ピザ
・総菜パン
・焼きいも
・フライ温め
・パックもち
と、ボタンがズラリと並びます。
「すごい!」とは思いますが、「パックもち」って、年間何回使
結果として、使わないボタンが『うるさいデザイン』という逆効果になってしまったわけです。
皮肉なことに、「多機能アピール」が、マイナスのうれしさをもたらし
●性能は同じでも、メッセージを絞って売れた!
それを、「冷凍」「厚切り」という、「強み」に絞って訴求するメ
そして、、、、
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『「冷凍パンも厚切りパンもおいしく焼ける」。数ある機能の中
引用終わり。
はい、『基本的な性能は前モデルと変わっていない』(記事より)
前モデルも、「冷凍」「厚切り」の「強み」はあったわけです。
しかし、「冷凍」「厚切り」のパン”も”、総菜パン”も”、焼きいも”も”、フライ”も”、パックもち”も”と、”も”を重ねた結果、強みが見えなくなってしまいました。。。
「何でもできる」は、「何にも強みがない」ということなんです。
そして、本当の強みであるところの「冷凍」「厚切り」が得意!と、”も”ではなく”が”にしたら、売れたわけですね♪
ちなみに、現時点で、アマゾンで前モデルが「ビストロ」より安く売
「デザインは気にしないよー」という方には、いいかも?!
●「冷凍したパン」ニーズは潜在的に存在
なお、せっかく「冷凍」「厚切り」という強みに絞って訴求したの
そこはどうだったのでしょうか?
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『「”巣ごもり”の影響もあり、冷凍パンを食べることも日常的
引用終わり。
実は、「冷凍」のニーズは、潜在的に存在していたんです!
『7割の人が食パンを冷凍保存したことがある』(記事より)ということを理解した上で、「冷凍」を打ち出しているんです!!
「乃が美」などの高級食パンが人気ですが、一斤を1食で食べるの
高級食パンを捨てるの
そして、「ビストロ」は「乃が美」推奨です!(HPにそう書いてあります)
これ、結構大事な刺さる要素であるように思います。
「ビストロ」の「冷凍あつぎりコース」は、
『焦げない温度で温調し、中を解凍』・『焼けにくい下面を下ヒーターでこんがりあたためる』
(→【パナソニックHP】)
という工夫で、冷凍した食パンをカンペキにおいしく仕上げます。
そしてそれが、「ビストロ」の対競合での「強み」なんです!
よって、デザインや販促で伝えることを、それに絞りました。
この「メッセージの絞り込み」が、成功ポイントその2、です。
「スペック競争」ではなく「うれしさ競争」をしよう!
●「スペック競争」ではなく「うれしさ競争」をしよう!
このような、お客様の「うれしさ」を中核に据えた製品
以下、2021/06/18 日経MJ P.14から引用。
『”ー家電開発は、スペックを重視しすぎていたのかもしれません
引用終わり。
まさにその通りですね。
日本の大手家電メーカーは、<より高性能><より多機能>というスペック競争で、多くの失敗をしてきました。
理由は簡単で、「高性能」「多機能」が「うれしさ」につながらな
先ほどの前モデルの「パックもち」などの「たくさんあるボタン
実際、高級トースターを切り開いたのは、大手家電メーカーではな
当時ベンチャーだったバルミューダができることが、技術としては
ただ、それはあくまで「技術としては」です。
「技術」があることが優位性になるとは限りません。
バルミューダ
バルミューダについての少し昔の記事を参照してみましょう。
以下、2017/09/07 日本経済新聞 朝刊 P.13から引用。
『バルミューダ(東京都武蔵野市)などが、大手家電メーカーにな
『2015年に投入したトースターのほか、電気ケトルや炊飯器がヒットし、11年に8億円だった通期の売上高は、16年に約7倍の55億円に増えた』
『同社の強みは、製造を外部に委託し、製品の企画や設計に注力す
『家電VBが台頭する背景には、EMSの存在が大きい。部品を大量調達して安価で製品を作る中国メーカーが増えたことで、VBでもアイデア次第でヒット商品を量産できるようになった』
引用終わり。
バルミューダは自分で作っていませんので、もともと「技術」は持っていません。
それでも、高級トースター市場を大手メーカーに先んじて開拓して
パナソニックもバルミューダの後追いなんです。
重要なのは、「技術」の有無ではなく、お客様にとっての「うれしさ
企業間競争とは、「技術競争」ではありません。
「うれしさ提供競争」なんです!
もちろん、技術はあった方がいいでしょう。
しかし、それが「うれ
技術があるが故に、焼きいも「も」、パックもち「も」と、ついつ
パナソニックのような優良会社が、「うれしさ提供競争」へと舵を
お客様が求めているのは、あくまで「うれしさ」であり、売り手が
ハヤトの考察:パナソニックの高級トースターが提供する”嬉しさ”をネットビジネスマンが忘れてはいけない!

(→【画像元】)
パナソニックの高級トースターのように、うれしさで差別化しようとしている人間なんてほぼいませんね。
特にネットビジネスの世界だと、僕だけじゃないかな。(笑)
僕が作ったマーケティングの教材とかライティングの教材とか、当たり前やけど、全ての人にとって役立つものなんですよ。
だけど、事例の説明の中でも書いたけど、”みんなに当てはまる”ってのは、”誰にも届かない”ってこと。
だから、あえて商品名を限定的にした。
<20歳の理系大学生が4ヶ月で月収200万まで到達するためのバイブル>
<社会人3年目の営業職のサラリーマンが副業で月30万を生み出す方法>
<専業主婦を5年以上続け、日々の生活に飽き飽きしている人が稼ぐには?!>
こういった名称を付けたんよ。
そしたら、それはそれはポンポン売れましたね。(笑)
僕がセールスしやすかったことに加えて、アフィリエイターの方もたくさん売ってくれた。
あえてこちら側からお客様を”絞る”ことで上手くいったわけ。
これって、お客様からしたら”うれしい”ですよね?!
「20歳の男性のあなた!」
って言われても、そんな人はたくさんいるから、別に気にも留めない。
でも、
「二浪して国公立大学の工学部に入った大阪住みのあなた!」
って言われてたら、
「えっ、なんですか!?」
ってなるに決まってる!!
そこまでパーソナルな部分を言い当てられたら、自分のことだと思いやすい。
より明確に自分のことを言ってくれて、なんだか”うれしい”。
最強のマーケティングってのは、お客様に”うれしい”と思わせること!
この記事を読んでくれた人全員が、”うれしさ”で戦えるようになってくれれば最高です♪♪
それでは。
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